SAGBとの出会い

SAGB(Spiritual Association Great Britain)を知ったのは、イギリスに来て数年のころ。

日本人の友人から「江原さんみたいな人に観てもらえるところに行ってきた」と聞いて、かなり興味をひかれた。実際に江原さんが日本から来て勉強したところで、似たような人たちが1対1で観てくれるという。でも「占いではない」というのがポリシーらしく、「なにを観てほしいのか」と聞かれて「マイフューチャー(私の将来)」とか言って電話を切られた人もいるらしい。

「占いじゃない」のか。ますます興味をひかれた。

なんといっても一番興味をひかれたのが、その金額だ。30分で35ポンド(3,500円的感覚)という、とても手軽な料金だった。これが何万円もしたら絶対行かなかったけど、この金額だったというところがミソだ。イギリスはスピリチュアリズムがとても手軽で、広く根づいているような印象を受けた。

そしてSAGBのサイトに行き着いた。そこで「Medium(霊媒師)」に観てもらった内容は「解毒ノススメ/SAGBタグ」の通り。

最初は本当に緊張した。こんなところに行くなんて「やばい人」だと思われるんじゃないかと思ってた。でも回転扉を入った受付けでは、どこの会社でも同じように面倒臭そうな表情の警備のおじさんがいて、普通に対応された。名前と予約時間を告げると、Mediumの名前と時間がかかれた紙を渡され、「あっちの待合室で待ってて」とそっけなく言われた。

待合室はすごく狭くて、他にも待ってる人がすぐそこに座ってて、いったいどんな顔をしていればいいのかわからなかった。「やばい人」だと思われたとして、向こうだって「やばい人」だ。ドキドキしながら長い時間が過ぎていった。

おじさんというかおじいさんがひょこっとやってきて、「Are you waiting for Terry?(テリーを待ってる人?)」と言った。そうだ、私の予約した人は「テリー」さん。田舎で庭の花に水をやってそうなおじいさんで、霊が見えるような大それた人には到底見えなかった。

日本のテレビでは霊能者というとたいてい着物を着てたり、セットもなんだかおどろおどろしいものや逆にキラキラ系だったりしたけど、ここは本当に普通の歴史あるイギリス的な建物で、普通の人が働いていた。Mediumになりたい人のためのコースも開いてる学校だし、ロンドンによくある語学学校みたいな雰囲気だった。

このフラットなところがいいなと思った。

テリーさんも特におどかしてきたりすることもなく、癖なのか手を下にかざしてふよふよさせながら、あーでもないこーでもないとなんだかふわふわした話を聞かせてくれた。歳のせいもあり、半分もう向こうの世界に入ってしまっているのではと失礼なことを思った。「違うとこがあったら違うって言って」と最初に言われ、「当たったことを言ってびっくりさせなきゃいけない」というようなこだわりもなにもなさそうだった。

私のことを大好きだったというおばと、曾祖母が来ていると言われた。そして部屋の隅に母方の祖父がおり、禿げた頭に黒縁の眼鏡の男性で、腕を組んでテリーさんを試すように観察しているとのこと、また父方の祖父がテリーさんと私の間に座っており、にこにこしながらたばこをふかしていると言われた。

当時このおばには心当たりがまるでなかったんだけど、のちに伯母だとわかった。母の姉で、ずいぶん前に亡くなっている人がいた。「そんな人はいない」と言ってしまったけど、テリーさんは合っていた。また出てきた曾祖母は、部屋の隅の眼鏡の男性(母方の祖父)のほうの母親である、ということも当たっていた。

実におもしろかった。別になにに役立つこともなかったけれど、純粋におもしろかった。

私もそれまでは、そういったものは「オカルト」のたぐいとして考えていた。でもこんなにも普通に観てもらえるなんて、そんな特別なことでもないのだと思うようになっていった。

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