イギリスのスピリチュアリズム

江原さんの番組で、イギリスには「Spiritualist Church(スピリチュアリスト教会)」というものがキリスト教の教会のように全国にあり、礼拝やMediumの実演、練習を行っていると言っていた。このように、イギリスではスピリチュアリズムが盛んだということだった。

でも実際に生活の中で出会うイギリス人には、もちろんそんな気配はまったくなかった。英国人の80%近くがキリスト教徒だし、たぶん普通の人からしたら「なにそれ?」だと思う。

でもやはりSAGBや他にも似たような組織もあり、日本の先祖信仰とはまた違った形でスピリチュアリズムが広まっている印象はある。

キリスト教には「生まれ変わり」の考えかたもないし、死んだらそれで終わりで、土に埋められて「復活の日」まで眠ってるだけだ。日本のように「霊とはおどろおどろしいもの」という先入観みたいなのがないので、わりと普通にただ研究されているものなのかもしれない。

その証拠に、イギリスの心霊研究会のようなところは「スピリチュアリズムのを見破ろう」というところからスタートしていると聞いた。現実的な考えかたのイギリス人らしいと思う。

ただそんなイギリス人でもおもしろいところがあって、Ghost(幽霊)の存在はわりと気軽に話す人が多いことだ。

ロンドンを始め、古い町には必ず「Ghost Walk(幽霊ツアー)」と呼ばれるウォーキングツアーがあって、夜に集合し、その土地の幽霊スポットを回る。古い屋敷やパブ(居酒屋)が多く、その幽霊の目撃談から現れる幽霊の正体などの説明を聞きながら町を歩き、最後はパブで解散となってそのまま一杯、というのが多い。ツアー会社の人もいれば、土地の歴史学者だったり、ときには役者を目指す人が、古めかしい衣装をつけておもしろおかしく、ときにこわーく連れ回してくれる。

Haunted(幽霊が出る)」を売りにしている古いホテルや屋敷さえある。どんないわくつきなのかが書いてあり、「ゴーストに会おう!」みたいな宣伝をしてたりする。ロンドンで一番の観光地「Tower of London(ロンドン塔)」では、処刑された王族の幽霊が出るのも売りだ。

こんな遠い西洋の異国でこれだけ幽霊が浸透しているというのは、なんだか懐かしくもありおもしろくもあった。まあたぶん、そんなものは信じてないけど売りになるから使っときゃいい、みたいな考えの人が大半かもしれないけど。

ただ、イギリスの幽霊は日本の幽霊とだいぶ違う

日本の幽霊というのは、もちろん自分たちを守ってくれる「先祖」や「守護霊」という発想もあるけれど、それ以外では「地縛霊」というような、なんだか恨みつらみでドロドロしてて、生きてる人を引きずり込もうとするような怖いイメージだ。

でもイギリスの「地縛霊」では、恨みつらみの話はあまり聞かない。「この屋敷が好きだから死んでもここで暮らしていたいんだって」だったり、「自分が死んだことを知らずにまだウロウロしてるんだよ」とかだったり。日本人なら「え、それって成仏させたほうがいいんじゃないの?」と思うけど、でも誰も気にしない。成仏するもこの世に留まるも個人の自由だから。

江原さんもそういう霊に対しては「ごめんね、なにもできません」と距離を取ればいいと言ってたけど、イギリス人は人も幽霊もお互いに関わろうと思ってない。だからイギリスのスピリチュアリズムもわりとあっさりで、研究対象で勉強対象になるのかもしれない。

このフラットで現実的な姿勢が、私にはとても共感できた。

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